株式会社 飯田産業×慶應義塾大学スポーツ医学研究センターによる高齢者の運動習慣に関する共同研究の論文が採択・掲載

飯田グループは、社員一人ひとりの健康を大切にして、「住まいと暮らし」で地域社会に貢献する企業として「人生100年」「健康100年」「住宅100年」を目指します。その取り組みの一つとして、株式会社飯田産業と慶應義塾大学スポーツ医学研究センターが2022年から2025年の4年間にわたって行った共同研究の論文が採択され、下記の通りContemporary clinical trialsに掲載されました。この国際誌は臨床試験の介入効果だけでなく、介入方法の研究・実施・評価を専門に扱う査読付きジャーナルです。

<論文名>
Effectiveness and implementation of a multicomponent exercise intervention at a fitness center for older people: A hybrid type II randomized controlled trial
<掲載誌>
Contemporary Clinical Trials, Volume 164, May 2026, 108283
<DOI>
https://doi.org/10.1016/j.cct.2026.108283

歩行能力と総運動時間の改善

【掲載論文の概要】
本論文は、株式会社 飯田産業と慶應義塾大学による共同研究の成果です。運動習慣のない高齢者を対象とし、多要素運動(有酸素運動や筋力トレーニング、バランス運動などを組み合わせた運動)の有効性と実装プロセスを検証する、ハイブリッド介入研究を実施しました。江の島アイランドスパ(神奈川県藤沢市)で週1〜2回、12週間にわたり多要素運動と高齢者の特性に応じた指導や結果のフィードバックによる介入を実施しました。その結果、介入群では歩行能力(TUG)と総運動時間(TET)が有意に改善し、参加頻度と継続率が高いことが確認されました。この研究では、指導者による結果のフィードバックや指導が、運動習慣のない高齢者の運動定着と身体機能向上を促進する実効的な戦略であることが示唆されました。

【慶應義塾大学スポーツ医学研究センター教授・副所長 小熊祐子(研究代表者)の所感】
今回の検討では、運動習慣のない高齢者の方々を対象に、効果が既に多数の研究で認められている多要素運動を今回のセッティングで行った際の効果を実証しています。実装する際のポイントとして、先の研究で得られた“指導者による結果のフィードバックや指導”や“効果を実感できること”が大事である点を生かすことで、今回の成果(TUG・TETの改善;まとめのイラスト参照)と、参加率・継続率の高さにつながったと思われます。これは産学連携の共同研究ならではの成果であり、実際のサービスにもすでに活用されています。 

【研究の対象者からの声】
インタビューでは、「家族から姿勢が良くなったと言われた」「自転車ではなく歩くようになった」「階段を使うようになった」など、自分自身の身体の変化に気づき、より活動的になったとの声がありました。更に、「健康になるという目的意識が大事」「個別に適切な指導が受けられるのが良い」「指導員が耳を傾けてくれることは安心」といった声もあり、目的意識や指導員のサポートが運動の継続・定着に重要な役割を果たしていることも示されました。

【今後の江の島アイランドスパ】
今回の共同研究では、多要素運動の有効性と併せて、指導員の個別サポートが運動継続の鍵であることが明らかになりました。当館におけるウエルネス コンディショニング サービスにおいても多要素運動の内容を、理学療法士や介護福祉士が考案し、運動強度の調節や運動フォームの修正等のフィードバックを行い、一人一人が適切に運動できるように留意しています。

継続してご利用いただくことで、多くの方々に様々な心身の変化を実感していただいており、このような成果は信頼関係の構築とコミュニケーションの活性化につながり、より良いサービスの提供を可能にする好循環が生まれています。今後は、研究の対象者を中高年に拡大し、多要素運動の効果測定による運動プログラムの改善等を行うとともに、“人生100年時代、100歳まで「自立=自分の足で歩く」”をテーマに、本研究をさらに発展させてまいります。

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